先週末、実家に行ってきました。
（ほぼ1週間前の話・・・）
母とは6月の松本小旅行ぶり。
兄とはたぶん、11月ぶり？
明確な理由あっての会合ではなく、
お互いのご機嫌伺いといったところ。
兄からは最近調子が悪いということを
事前に聞いていました。
彼の場合、”調子が悪い” というのは
鬱症状のことを指しています。
今回改めて聞いたところ、
兄が最初にクラッシュしたのは10年前。
以来、ずっと鬱とともにある状況で、
調子が良い時・悪い時の波があります。
特に秋～冬が弱い季節性の鬱のようですが、
1年の大半を薬を飲んで過ごしています。
実際会うと、確かに11月に会った時より
調子が悪そうでした。
会話の切れ間とか、ふと兄を見ると
目がうつろな時が多い。
話す時も、いつも以上に早口で話すし、
ちょっと強引な感じでとにかく自分の話を
最後まで話しきりたがったり。
もともとは、お昼前に集まって
近くのファミレスでランチの予定でした。
が、兄は自分は今ダイエット中なんだと
自前のサンドイッチを持ってきていて、
ファミレスに行っても自分は食べないと。
結局、兄はそのサンドイッチを食べ、
わたしと母はありもので済ませました。
聞けばこのダイエットも
結構ストイックにやっている様子。
ダイエットやストイックな食事が
手段ではなく目的化しているようで、
心配になりました。
そんなわけで、昼から夜まで
ずっと実家で過ごしていたのですが、
3人でたくさん話しました。
兄が父と電話で話したこと。
父は沖縄がどうにも合わないようで、
そのうち関東に戻ってきそうなこと。
父方の祖父母のお墓を将来どうするか。
兄が抱えてきたコンプレックスのこと。
兄が最近投資関係で失敗したらしく、
ひどくショックを受けていること。
兄の子どもたちの教育のこと。
兄の鬱の状況や治療のこと。
母の困りごとや悩みごと。
母が最近新たに取り組んでいること。
emustany家では夫が家を買うと言い出し、
また夫婦間で意見が相違していること。
・・・などなど。
その1つ1つについて、
あーでもないこーでもないと
意見やアドバイスを交わしました。
毎回この家族と会うと
「うちって本当ワーワーうるさいな」
と失笑してしまいます。
家族同士が話しているのを聞いていると
「もっと力抜いて会話すればいいのに」
「それどーでも良くない？」
「自分の意見で納得させようと必死だな」
って思ったり。
まぁでも、これってある意味
結構幸せなことなのかもしれませんね。
自分の言いたいことを自由に言い合える
関係性の人がいるってことだから。
たわいない日常会話や仕事の話は
夫との方がやっぱり話しやすいのです。
でも、だからって何でもかんでも
満足いくまで話せるわけじゃない。
夫にとっては興味がなかったり、
意見が食い違ったり、耳が痛かったり、
出会う前で知らない話だったり・・・
そうした話題って自分でも知らぬ間に
少しずつ消化不良で燻ってたりする。
あくまで一部ではありますが、
そうやって燻っていた話題についても
母や兄と話すことができました。
彼らはどんな話題でも茶化すことなく
（良くも悪くも）真剣に耳を傾けてくれ、
意見が食い違えば議論もしたりして。
わたしにとっては
なかなか有意義な時間でした。
兄の鬱について話している時。
わたしが心身不調になって2年休職し、
いろいろ学んだり考えた経験というのは
もしかして長患いの兄を救うためなのかも。
そんなことを、ふと思いました。
同じ家で育っても全然違う人間だから、
仮にわたしと同じ治療をしたところで
兄に効くとは限らない。
そんなことは重々承知しているのだけど、
何か少しでもわたしの経験や言葉が
兄にプラスに働いてくれたら・・・
そんな風に思ったのは初めてでしたね。
それにしても
「いつまでもあると思うな、親と金」。
金はともかく、親と過ごせる時間は
とても寂しく悲しく残念ながら
どうしたって有限なわけで。
・・・大事にしなきゃですね。
ではまた。
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