先日、上司と面談をしました。
「期首面談」と呼ばれるもので、新年度スタートにあたって個々人が目標を立て、上司と擦り合わせるといったもの。
似たような面談がある会社も多いんじゃないでしょうか。
2020年4月に休職し、2年後の今年4月に復職を果たしたわたし。
一体どんな目標を立てて、面談に臨んだのでしょうか。
□□□ もくじ □□□
久しぶりの「面談」
毎年、年度始(ってもう5月も後半なんだけど)になると、当社ではあるシートを書かされます。
なんてことはない、今年度の目標について書くシートなのですが。
これをもとに、上司とマンツーで期首面談を行います。
その後も、9月ごろに期中面談、そして2月だか3月だかに期末面談を行うことになります。
シートを書くにあたっては、組織目標が共有されます。
そしてこれを受けて、各自が
『組織目標達成のため、こんな目標で取り組みます!』
『具体的にはこんなアクションプランで貢献します!』
と声高らかに(苦笑) 宣言するわけです。
去る4月に正式復職を果たしたこともあり、わたしもこの流れを避けて通ることは許されず。
上司に言われるままにシートを書き、面談に臨むことになりました。
その結果はというと・・・
まぁ、普段通り気さくで朗らかな上司と、30分くらい話して無事終わりましたよ。
(えっ、それだけ?)
頭を悩ます存在
こういう面談シートなり自己PRなり、サクサク書けちゃう方っていますよね。
わたしはなぜかとても苦手で、毎年書くのが憂うつでした。
根っこにあるのは、他人に自分をアピールしたり売り込むことへの居心地の悪さ。
これはきっと、根本的に自分のことを認めていない・下に見ているからなのかもしれません。
一方、表面的な苦手の理由は3つほどあります。
- 「正しい」書き方がわからないから。
- 目標を意識して仕事するわけじゃないから。
- 目標達成=評価とは限らないから。
・・・本当は、こんなものに「正解」なんてあるわけないのです。
それは重々承知しています。
しかし、それはあくまで理想・建て前の話。
実際には確かに存在するのですよ、「正しい」書き方が。
どういうことかというと、それは上司の「好み」です。
上司ごとに、好ましい(「これでOK」と言う)書き方が違うのです。
その結果、毎回どう書くべきか、頭を悩ませることになるわけです。
どうにか ”問題なく”、”正解らしき” 目標を書いたとして。
この目標を意識して日々働いている人など、果たしてどれくらいいるのでしょう?
少なくともわたしは、全くと言っていいほど意識しません。
そして、意識しなくたって仕事はできたわけです。
それがわかっているからこそ、目標を書く時点で、確実に達成するであろうことを書くのです。
『目標を意識し、時にさらなるチャレンジをしながら日々の仕事に取り組む。
期中面談でさらなるストレッチ目標を立て、ますます仕事に邁進する。
その結果、組織目標は達成されるし、個人の能力も向上する。』
・・・これが理想(あるべき姿)とされるのはわかります。
でも、今/今後は「VUCA」と呼ばれる時代です。
正しさも正解も成功も価値観も、いろんなものが多様化して曖昧になり、次に何が起きるか予想しにくい時代。
そんな中にあって、目標を立てて改善するといった営みに、どれくらいの意味があるんだろうと思ってしまいます。
なんだかこれって前世代的に感じるんだけどな・・・。
百歩譲って、目標を立てる営み自体は良いとしましょう。
晴れて自分の目標を無事達成し、組織目標の達成にも十分寄与できたとしましょう。
でも、それがイコール評価となるかというと、そこはグレーです。
もっと言うと、目標達成=給与UPとは限らないわけです。
働くモチベーションは給与だけではない、というのは(100%じゃないにしても)綺麗ごとです。
目標を立てようが立てまいが。
それが達成できようができまいが。
別に大して給与に反映もされないのであれば、正直そんなの「面倒」以外のなにものでもないのです。
少なくとも、今の仕事=”ライスワーク” のわたしにとっては・・・。
●「ライスワーク」については、こちらの記事最後をどうぞ。
わたしが書いた目標
そんなわけで、「面倒だなー」と思いながら、言われるままに渋々書きました。
サラリーマンだからね。
幸い、いざ書き始めてみたら、以前より書きやすく感じました。
休職している間に育成関係のシステムが変わった影響なのか、あるいは仕事内容が変わったからなのか。
シートのつくりは、こんな感じになっています。
- 業務面での目標・アクションプラン①
- 業務面での目標・アクションプラン②
- 業務面での目標・アクションプラン③
- 業務面での目標・アクションプラン④
- 行動面での目標
業務面の方に関しては、予め上司からざっくりと指定がありました。
①②はそれぞれ、企画会議・完了報告の業務に関すること。
③は組織全体に対して、④は自己研鑽。
一方、行動目標については特に何も言われず。
そこでわたしは、こう書いたんです。
再発防止のため、健康を意識した新たな働き方を模索・実践する
(まず個人として持続可能であること)
今のわたしは、1月から復職し始めて4月に正式に復職し、もうわりと普通に仕事をしている状況です。
だからといって、「もう大丈夫」「治った」「再発の可能性はない」というわけではないんです。
また同じようなことが起きる可能性だってあります。
そういえば働き方をテーマにしたリワークでは、復職から半年くらい経つと「慢心」から以前の働き方に戻って再発・・・という釘刺しもありました。
だからこそ、そうならないような働き方を、少なくともこの1年間は意識する必要があると思いました。
自分が意識するのはもちろんのこと。
上司にも意識しておいてもらうことが重要と思いました。
だからこそ、あえて行動目標として書いてみたわけです。
「ここはそうじゃなくて」と言われるかもしれないと思いつつ。
ささやかなレジスタンス
でも、本当のキーワードは「持続可能」にあるんです。
実はこれ、わたしの中ではあえて選んだキーワードでした。
当社の今期の事業計画には、「サステナブル/サステナビリティ」の言葉が踊っています。
「持続可能な/持続可能性」などと訳されるこの言葉。
最近急激に耳に・目にする機会が増えた、ちょっとした ”流行り言葉” です。
※言うだけなら簡単、大事なのは中身を伴っているか、という意味で流行り言葉と言っています。
わたしの組織の目標の中にも「サステナビリティ経営のための組織運営」という項目がありました。
上司からは、この組織目標を組織内に落とし込んでいくための企画・提言をしてほしいと言われました。
それを業績面での目標・アクションプラン③に書いてと。
最初は他人事のように聞いていた「サステナブル」という言葉。
だんだんと、会社や組織が当然のように”サステナブル”を求めてくることに、どうも違和感というか、腹が立つようになりました。
的外れかもしれませんが、なぜだかこの言葉を聞くと
「会社や組織がサステナブルである前に、まずは社員ひとりひとりがサステナブルであることの方が大事だろう!」
と思ったんです。
会社は人、と言ったりします。
機械が事業を行っているわけじゃない以上、働く人たちが心身健康で安心して働けることが大前提/大事だ、ということを忘れないでほしいのです。
そういう思いで書いた行動目標でした。
意味があるかどうかは関係なく、こういう目線も意識してよね、というつもりで自己満足的に書きました。
そうです、あくまで自己満足なんです。
でも、自分が違和感や怒りを感じたのは、きっと自分が大事にしたいものがそこにあるからだろう、と思いました。
それに、これは他でもない、休職を経験&復職したばかりの今の自分だからこそ書けることなのでは?とも思ったんです。
幸い、上司は「確かにー」「いいねこれ」と言って好意的に受け入れてくれ、書き直しにはなりませんでした。笑
こうして面談を終え、無事わたしの行動目標は「健康第一」で了承された形。
胸を張って堂々と健康第一を意識して過ごしていきたいと思います。
ではまた。
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