※タイトルに「★」のついた記事は、休職経験をまとめた記事です。
そのほかのまとめ記事は、『★ 休職まとめ ★』カテゴリ一覧 からどうぞ。
──────────────────
心身の調子を崩して
会社を休職する・・・
──────────────────
昨今あまり珍しくないことだと思います。
今やメンタル関連の情報は、隠したり恥じたりする必要のない、ごくごく ”日常的” に触れるコンテンツになりました。(むしろ情報過多とさえ言える状況かもしれません。)
しかし、いざ自分が当事者になった時。
慌てず対応できるでしょうか?
普通に考えて、身近に経験者がいる場合を除き、多くの人は「休職」についてそこまで詳しくないものでしょう。
何となくのイメージはある。
だけど、細かいことなんて、いざその場にならないとわからない。
きっとそんなものだと思います。
わたしもそうでした。
そこで、わたしが「休職者」になって体験したこと・知り得たことを、まとめ記事として書くことにしました。
休職生活の実態、休職生活で学んだこと、「薬に頼らない」治療の内容、信頼できるクリニックの選び方など。
すべて実体験ベースで綴っていきます。
今まさに休職すべきか悩んでいる人。
家族など、身近な人をサポートしたい人。
「休職」の実体験を知りたい方へ、どうか届きますように。
□□□ もくじ □□□
本記事について
この記事では、わたしの実体験をもとに
「今のクリニックで良かった!」
と思う3つのポイント
についてお伝えします。
このような読者の方/シーンにおすすめです。(´▽`)
- これから受診・通院を検討する方
→クリニック探しのヒントに。 - 現在通院中の方
→転院・セカンドオピニオンなど検討時のクリニック探しのヒントに。
→現在のクリニックの良し悪しを改めて考えるきっかけに。
4つ経験したからこそわかった
2021年11月現在、わたしは東京都内のとある心療内科に通っています。
受診してすぐ休職したわけではありません。
2019年12月の初診後しばらくは仕事を続け、休職したのは2020年4月からです。
つまり、今のクリニックには、初診からは約2年、休職開始時からは1年半ほど、通っていることになります。
●休職に至るまでの詳しい経緯は、こちらをどうぞ。
実は、わたしにとって、心療内科/メンタルクリニックの受診は、これが初めてではありません。
過去にも2012年と2015年に、受診経験があります。
(いずれも別のクリニックです)
この時は、通院や休職には至りませんでした。
いずれも初診時に薬を処方され、若干引いてしまったのが大きいです。
結局、何となくやり過ごしているうちにやがて調子を取り戻し、継続して通うことはありませんでした。
また、上記2つに加え、今回休職に至る過程では、今通っているクリニックの前に別クリニックを受診しています。
ここも初診で薬を処方するクリニックでした。
つまり。
わたしは、合計4つのメンタルクリニック受診経験があることになります。
4つのクリニックについてざっくりまとめると、こんな感じです。
①2012年11月
②2015年7月
③2019年12月(1つめ)
④2019年12月(2つめ)
4つのクリニックを経験してみて。
わたしは現在通っているクリニックに、非常に満足しています。
ここ以外の3軒のクリニックを思い出せば思い出すほど・・・
「あそこじゃなくて良かった」と思います。
そして、「今のクリニックで本当に良かった」とつくづく思うのです。
メンタルクリニックというのは、満足度が低い患者が多い印象があります。
(注:あくまでわたしの印象です)
そんな中、満足して通えているのは、とても有難いことです。
では、わたしの満足感は一体どこから来ているのでしょう?
今回はその謎を解き明かすべく、わたしが「今のクリニックで良かった!」と思うポイントを3つ選んで、ランキング形式で書いていこうと思います。
★「今のクリニックで良かった!」3つのポイント
早速見ていく前に、1つだけ。
クリニック選びで何を重視するかは人それぞれです。
つまり、ここで書くことはあくまで ”わたし基準” での良いところとなります。
価値観も感じ方も人によって違うので、わたしにとっては良いクリニックであっても、必ずしも万人にフィットするわけでもないと思います。
ですので、参考程度にお読みくださいね。
それでは見ていきましょう!
▶第3位: 立地
冒頭書いたとおり、わたしにとって今のクリニックは4軒目になります。
最初が2012年11月、次が2015年7月。
そして3軒目・4軒目が、2019年12月という具合です。
立地に関してですが、2012年の時は会社の近く、2015年の時は自宅の近くのクリニックです。
いずれもネット検索で、会社や自宅の近くをターゲットに探しました。
一方、2019年の2軒(産業医に紹介されたクリニック)は、いずれも会社や自宅の近くではありませんでした。
会社⇔自宅の定期圏内にすらなく、完全に反対方向にありました。
以下3種類のクリニックに行ってみて・・・
①会社の近く
②自宅の近く
③どちらからも離れている
わたしとしては③が一番いいなと思うようになりました。
理由としては、①や②だと、頭も気持ちもうまく切り替えられないから。
①では「会社の自分」、②では「家での(妻としての)自分」を引きずって、クリニックに向かうことになります。
※①でも、週末などに家から向かう場合は違うのかもしれません。ただ、せっかく会社の近くを選んでいるわけですから、会社経由で通うのがメインでしょう。
「会社/家での自分」を引きずることの何が問題なのでしょう?
わたしの考え/感覚では、無意識のうちにクリニックでの話題や気分も、「会社/家での自分」に引っ張られてしまう気がするんですね。
これ、ある意味では、良いことでもあります。
引っ張られる分、より ”フレッシュ/リアル/ホット” に、仕事や家のことを感じたり考えたりできますから。
しかし、引っ張られるということは、他方(①なら家、②なら会社/仕事)への意識がおろそかになったり、近い方にばかり入れ込みがちになりかねない。
結果、幅広い視野やフラットな気持ちで話をしにくくなる気がするんです。
①や②は、クリニックからの帰り路もちょっと厄介です。
クリニックと家が近い場合、気分を切り替えたり、クリニックでの出来事を咀嚼・腹落ちさせきれないまま、帰宅することになります。
会社の近くの方が、電車や車などで帰宅するまでに時間的な余裕がある分、まだ切り替えやすいかと思います。
それでも、駅で会社の人と会うかもと思うと落ち着かなかったり、地理的に会社に近いだけで嫌でも仕事のことをすぐ考えてしまいます。
そうすると、やっぱり咀嚼や腹落ちは後回しになる可能性があります。
もしかすると最悪なのは、会社の近くにクリニックがあって、受診した後に会社に戻るケースかもしれませんね。
今わたしが通うクリニックは、自宅から電車で30分強の距離にあります。
大きなターミナル駅なんですが、わたしにとってこの駅は、休職以前はあまり利用したことがありません。
周辺の観光スポットも知らないし、土地勘がないのです。
今でこそ駅からクリニックまでの道は通い慣れたものの、そこから外れると未だにどこに何があるか、よくわかっていません。
ここですれ違う人たちも、もう二度と会う可能性がない人たちばかりです。
ターミナル駅で人も多いので、皆いちいち人に興味など持っていません。
だから、仮にカウンセリングなどで感極まって泣きながら帰ったとしても、大して誰も気にしないでしょう。
クリニック自体は駅前ではなく、7分ほど歩いたところにあります。
駅近で、電車から降りてすぐクリニック!というより、これくらい歩いてからの方が何だか落ち着きます。
クリニックの後も、歩きながら喧騒エリアに向かっていく中で、徐々に現実に戻っていく感じなので精神的な負担が少ない気がします。
わたしにとっては、物理的にも心理的にも、今くらいの距離感がちょうどいい感じがしています。
会社の近くでも自宅の近くでもない、第三の場所(Third Place)とでも言いましょうか。
・・・ここまで書いておいて、元も子もないことを言います。
立地は、わたしにとってはそれなりに大きい要素ですが、人によると思います。
わたしには心地良くても、好き嫌いや向き不向きがあるでしょう。
それに、身体的・精神的にきつい状態であれば、遠出や人混みの中を歩くような場所は避けたいかもしれません。
どうしても会社を休めなくて、会社近くのクリニックを選ばざるを得ないかもしれません。
通うことを考えれば、定期圏内が前提という方もいるかもしれません。
何が何でも「会社や自宅の近く=ダメ」「第三の場所=良い」と言いたいわけではありませんので、悪しからず。
この話でお伝えしたいのは、クリニック自体の良し悪しはもちろん重要ですが、どんな場所なら通いやすい・通いたくなるか についても、少し考えてみても良いかもしれないですね、ということです。
▶第2位: 治療方針・内容
わたしが今通っているクリニックは、産業医に「投薬治療前提ではないクリニック」を希望して、紹介してもらいました。
※紹介や受診の経緯の詳細は、こちら。
このクリニックは、HP上で以下のように謳っています。
身体疾患、栄養、生活習慣、人間関係などを視野に入れた多様なアプローチによる『総合心療内科』を目指しています。
お薬に頼らない再発防止のための治療法
わたしはこのクリニックに通って1年以上経ちますが、上記の方針に反するような治療を受けたことは一切ありません。
今改めて読んでも、「まさしくここに書かれているとおりだなぁ」と思います。
レストラン、美容院、旅館・ホテルなど・・・
HPなどを見て行ってみたら、「あれ?思っていたのと何だか違う」ってこと、ありませんか?
あるいは口コミには良いレビューが多かったのに、とてもじゃないけど同じものとは思えない体験をしたり。
美容院などであれば、一応「残念だったね」くらいで済みます。
しかし、医療のように自分の健康に関することとなると、こうしたミスマッチや違和感はできるだけ避けたいものです。
その点、今のクリニックは、HPの記載に嘘偽りはなかったなと感じます。
診察はもちろんのこと、カウンセリングやリワークセミナーなど、治療方針がすべてにおいて浸透、首尾一貫しているのです。
患者にとって、これは大きな信頼や安心につながります。
抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬など、一般的にメンタルクリニックでよく処方される薬については、一切使わないまま現在に至っています。
他のクリニックで言われたことのある、「うつ病治療は服薬が中心」とか、「飲まないと治らないよ」とか、「飲み続けても問題ないから」といったことも、一切言われたこともありません。
”うつなんだから薬飲むのが普通” という前提が全くないのです。
●薬(抗うつ薬など)について
わたしが薬を飲みたくない理由については、下記記事でも書いています。
★メンタルヘルス不調で休職するまでの流れ【後編】 - 休職 はじめました。【Season2】
誤解してほしくないのですが、わたしはこうした薬を頭ごなしに否定したり、服薬中の方を非難しているわけではありません。
心身の状態によっては、当然薬を必要とされる方もいると思います。
薬のおかげで救われたという方もいるでしょう。
わたしのクリニックも、全くこれらの薬を出さないわけではありません。
「薬だけではない」というだけです。
他院で長らく服薬してきた方の減薬・断薬相談に乗ることも多いようです。
なお、薬という意味では、鉄と亜鉛を増やすための薬は1年ほど飲みました。
休職してすぐの血液検査で、フェリチン(貯蔵鉄)や血清亜鉛が不足していたからです。
これらが不足するとうつ様症状を引き起こすことを、先生の説明だけでなく、本を読んで理解した上で飲み始めました。
数値の向上に伴い、2021年3月頃にいったん服薬を中止しています。
女性は生理でどうしても鉄・亜鉛ともに欠乏しやすいらしく、今後も定期的に血液検査を行って、状況見合いで服薬再開となる見込みです。
わたしの通うクリニックでは、薬や診察以外にも、リワークセミナー(以下リワーク)やカウンセリングも受けられます。
リワークもカウンセリングも、義務ではなくオプション的な位置づけです。
受ける・受けないは患者に委ねられています。
●「リワーク」について
一般に「リワーク」というと復職訓練の意味合いが強く、毎日同じ時刻に模擬オフィスに通勤して、単独/共働作業をこなすようなものが多いようです。
そこからすると、わたしの通うクリニックのリワークは少し趣が異なります。
復帰する準備をするのは同じですが、復職時の不安の解消や再発防止がターゲットです。
座学的な知識習得と、参加者が経験や考えをシェアして互いに気づきや学びを得ていく集団療法が組み合わさったセミナーです。
自分を理解し、対人関係スキルやネガティブ感情との付き合い方を学んでいく・・・
一般的なリワークが「頭と体の準備」なら、こっちは「心の準備」と言えるかもしれません。
リワークやカウンセリングでやっているのは、すごく大ざっぱに言えば「自分と向き合うこと」「自分をよく理解すること」です。
そして、その目的や役割はというと、やはり「薬に頼らない再発防止のための治療」なのです。
たとえば、下記のようなことを明らかにしていきます。
- 自分はどんな性格、価値観、思考でできているのか。
- それらは、いつどのようにして身に付けてきたものなのか。
- それらは、実生活の中ではどのように影響してくるのか。
- なぜ自分は(休職を要するほどの)不調に至ったのか。
- 自分がストレスに感じること(ストレッサー)は何か。
- ストレスを感じると、どのような反応や影響(サイン)が出るか。
そうして自分を深く深く理解できて、初めて「じゃぁこれからはどう対応していけばいいんだろう?」と考えられるわけです。
それは小手先の知識や、誰かほかの人のための方法ではありません。
自分の癖や特性を考慮した、自分のための対策です。
もちろん使えるカード(手段・方法)は多いに越したことはありません。
だから、リワークでいろいろな知識や手法を学んだり、カウンセラーと一緒に探っていきます。
自分を理解し、カードを増やしたら、あとは実戦練習です。
できるところから、そして小さなことから、休職生活の中で試していきます。
そのたびに得られる気づきや学びがあります。
先生やカウンセラーに伴走してもらいながら、それを掘り下げたり、ブラッシュアップを重ねていく・・・。
基本的に、休職生活はこの繰り返しです(でした)。
学ぶ・理解する。
▼
それを試して、気づきを得る。
▼
これをさらに掘り下げる。
▼
(次の学び・理解につながる。)
そうして最終的には「自分オリジナル」の方法を身に付けて、いよいよ社会復帰していく、となるわけです。
復帰が見えてきた頃、この一連の流れは「自分のトリセツづくり」だったんだなと理解しました。
ブラックボックス化していた自分を、細部まで分解して、書き起こしていく。
そして、機能や回路を足したり引いたりして、新たなトリセツを作る。
そんなイメージです。
これを自己流・独力でやるのは、難しそうだなと想像します。
だからこそ、明確で揺るぎない治療方針・内容で導いてくれた今のクリニックを選んで、本当に良かったと思っています。
▶第1位: 先生の人柄
先生の人柄・・・
本来はメンタルクリニックに限らない話かもしれません。
しかし、ここでわたしはあえて大声で言いたい。
「メンタルクリニックこそ、
絶対これ大事だよ!」
なぜそう言うかって、メンタルクリニックは
「一対一の人間同士のやりとり」
「信頼関係」
が治療の核になるところだと思っているからです。
メンタルクリニック、すなわち精神科とか心療内科って、他の診療科とはちょっと違うと思うんですよ。
他の診療科ってこんな感じですよね。
- 内科「〇〇を食べた後からお腹が痛いのでお腹を見る」
- 整形外科「転んで足をひねったので足を見る」
- 皮膚科「かゆみが止まらないので皮膚を見る」
不調を感じる部分と不調の原因が、わりと直接的につながっている感じがします。
レントゲンや検査をすれば診断もつきやすいですよね。
でも、メンタルクリニックはもっと複雑です。
表面上に出ている不調は、薬で治せるかもしれません。
熱には解熱剤、胃のムカムカには胃薬というのと同じように、強い不安には抗不安薬、眠れないなら睡眠剤。
いわゆる対症療法です。
それでも良いのかもしれませんが、できれば再発したくない。
根本治療できるに越したことはありません。
そうなると、原因を突き止める必要があります。
でも、強い不安や不眠、気だるさや無力感の原因は何なのか?
他の病気のように、シンプルに不調と原因が直接つながっているとは限りませんね。
レントゲンを撮ってわかるものでもありません。
自ずと多方面から探っていくことになるでしょう。
- 頭(思考、価値観、性格)
- 心(感情、気持ち)
- 身体(栄養、病気、身体負荷、運動)
- 現在の状況(仕事や家庭における担当内容、負荷状況、人間関係)
- 過去の状況(成育歴、親やきょうだいとの関係性、環境)
こんな感じで、患者一人一人の「過去や現在(+未来)」をまるっと診ていくことになると思うんですね。
まさに「総合的」「全人的」な診療科だと思うんです。
患者側からすれば、他診療科よりも自分自身を開示する必要があります。
自分の考えや感情、過去の出来事や家族の内情などは、人によっては気軽に話せないものだったりします。
こうした話をする時、相手を信頼できるかどうかは大きく影響するでしょう。
これは何も医師と患者の間に限りません。
友人や同僚との間でも、わたしたちはどこまで自分のことを話すか、相手によって無意識に調整していると思います。
ましてメンタルクリニックは、長い付き合いになる可能性も高いです。
だからこそ、「先生の人柄」「自分との相性」「診察時の居心地の良さ」みたいなものは、一番に気にした方がいいと思うんです。
相手を信頼できるかどうかは、たとえば話をする中で、こうやって素直に思えるかどうか。
この人は、自分に寄り添い、理解しようとしてくれている。
この人なら、ちゃんと話を聞いて、親身に答えてくれる。
この人には、人には話しづらい過去も聞いてほしい。
この人は、恥ずかしい・弱い自分をさらけ出しても受け止めてくれるはず。
メンタルクリニックで、しかも初診では、さすがに一般に言われるような「3時間待ちの3分診療」みたいなことはあまりないかもしれません。
そういう意味では、患者側も相手(医師)を十分観察できるでしょう。
たとえばこんな医師だったら、どうでしょうか?
- 目を見て話してくれない
- 体がこちらを向いていない
- こちらの話を遮る
- こちらの話を否定・批判・批評する
- ネガティブな発言が多い
- 見下したような言い方をする
- きつい物言いをする
- 推測で話を進める
- 一般論・持論ばかり持ち出す(例外や”私個人”を見てくれない)
相手の態度をどう感じるかは人それぞれ。
ですが、医師側がこんな態度では、なかなか快く心を開いて話すのは難しいんじゃないでしょうか。
医師のために、患者である自分が一生懸命になったり配慮するというのも・・・
ちょっと違いますよね。
少なくともわたしは、こんな医師なら、自分をさらけ出せないでしょう。
苦しい気持ちになったり、エネルギーを消耗してしまう相手からは、治療を受けたくないなと思います。
わたしは、かれこれ4つのクリニック(医師)を経験しました。
今のクリニック以外で出会った医師たちには、こちらが自己開示しにくくなる要素(上述)がいくつもありました。
翻って、今のクリニックのアインシュタイン先生は、いずれの要素もありません。
2019年12月初診の時から、ただの一度もそうした態度を見たことがない。
この差は今考えても大きいです。
医師と言えど、相手はひとりの人間。
誰より大事な「自分」について話す相手は、権威や評判など関係なく、自分の感覚第一で選ぶと良いのではないでしょうか。
メンタルクリニックでは、先生の人柄、もっと言うと相性こそが大事だと、わたしは心底思います。
まとめ
長々と書いてきましたが、わたしが「今のクリニックで良かった!」と思う3つのポイントは、まとめるとこんな感じです。
- 第1位: 先生の人柄
→自己開示を行う相手として、信頼できそうか。
→相手は自分を尊重し、寄り添ってくれるか。
- 第2位: 治療方針・内容
→治療方針は明確か。
→その治療方針は、治療内容にも貫かれているか。
- 第3位: 立地
→地理的・心理的に、無理なく通いやすいか。
わたしは「薬を使わないうつ病治療」をしているわけですが、薬を使わないからこそ、本当に一回一回の会話がモノを言うと思っています。
自力で明るくポジティブな気持ちでいるのが難しい時期です。
だから、日々の中で気分が落ち込んだり、罪悪感や自責感が高まるような要因は、全力で避けるべきですよね。
それはクリニックや医師でも同じこと。
わたしは、診察でアインシュタイン先生と話していると、毎回何かしら「金言」をもらっていると感じます。
勇気づけられたり、気持ちがフッと軽くなる言葉に、何度も救われてきました。
自分が安心して心の内をさらけ出すことができ、医師も受け止めてくれる。
医師とそうした信頼関係を築けるかどうかは、その後の治療にも大きく影響すると思いませんか?
1回の診察ではわからないかもしれません。
でも逆に、1回話せばすぐわかってしまうことかもしれません。
自分が納得・安心して治療を受けられる医師/クリニックは、きれいなHPや、誰かの口コミ情報からだけでは見つけるのが難しいように思います。
不満・違和感・抵抗感・居心地の悪さ・・・
少しでもこうしたものを感じるのであれば、ほかのクリニックをあたるのも、わたしはアリだと思います。
身体的にならともかく、精神的に無理して通うことほど不利益なことはありません!
そこはぜひ、自分の心や感覚に素直になってもらえたらと思います。
というわけで。
今回は、「今のクリニックで良かった!」ポイントを書いてみました。
繰り返しになりますが、これはあくまでわたし個人の考え方や感じ方、そして実際の経験に基づくもの。
実際にどのようなクリニックがフィットするかは、人それぞれ違うと思います。
「こういう人もいるのね」「こういう例もあるんだな」という程度に受け止めていただきつつ、何か1つでも参考になる部分があれば嬉しいです。
引き続き、わたしの休職経験について、実体験ベースで書いていこうと思います。
よろしければまたお読みいただけたら幸いです。
ではまた。
●アインシュタイン先生の人柄(金言)が伝わるかもしれない過去記事です。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
◎休職経験のまとめ記事はこちら!
▶ ★ 休職まとめ ★ カテゴリーの記事一覧
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
◎よければポチッとお願いします!
【にほんブログ村】
【人気ブログランキング】
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
◎こちらも見てね!
【Instagram】https://www.instagram.com/emustany/
【Twitter】https://twitter.com/emustany